智香 勢いつなげる!22日回転で再びメダル獲りだ

[ 2014年2月21日 05:30 ]

銀メダルにキスする竹内

ソチ五輪スノーボード女子パラレル回転

(2月22日)
 スノーボードの女子パラレル大回転で銀メダルを獲得した竹内智香(ともか、30=広島ガス)が22日のパラレル回転で2個目のメダル獲得に挑む。20日は五輪公園内でのメダル授与式に出席。競技への注目を集めるためにも回転での活躍を誓った。

 笑顔で登壇した竹内は少し瞳を潤ませた。「悔しい気持ちの方が大きい」というのが偽らざる心境。だが、表彰台からは応援してくれた人たちの喜ぶ顔がはっきり見えた。「W杯のメダルとは全然違う景色があった。それを見られてよかった」と感慨にも浸った。

 北海道・上川高へのスノーボード留学やスイスチームへの押しかけ入門など、常に自分で道を切り開いてきた。だが、「他の選手が私と同じことはできない」ことも分かっている。「そういう道を通らなくても世界のトップにいける環境をつくってあげたい」。そのために期待を込めるのがW杯の日本開催だ。日本でのW杯は、08年を最後に途絶えている。「日本でW杯がなくなってから、日本のレベルが一気に落ちた」という竹内は「銀メダルがどれだけ力になるか分からないが、W杯開催であったり、何か次につながってほしい」と期待を込めた。

 その前にやるべきことも残っている。22日には今大会からの新種目パラレル回転が行われる。同種目は今季W杯で21位、46位、32位にとどまるが、「銀メダルの勢いをうまくつなげて表彰台に上がりたい」と力を込めた。

 ▽スノーボードのパラレル回転 並行する2コースを各選手が1度ずつ滑り、予選の合計タイムで上位16選手が決勝トーナメントに進む。決勝トーナメントは1対1の対戦形式で、1回目は同時にスタート。2回目はコースを入れ替え、1回目のタイム差をつけて出る。先着した選手が勝ち上がり1回戦から準々決勝、準決勝、決勝を実施する。パラレル大回転とは旗門の間隔が異なる。大回転の23メートル前後に対し、回転は13メートル前後と狭いため、より繊細なターン技術が要求される。

続きを表示

2014年2月21日のニュース