さすがレジェンド!葛西、出迎えファンに“メダルお触り会”

[ 2014年2月21日 05:30 ]

帰国した葛西(中央)は出迎えたファンにメダルを触らせてあげるサービス

 ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ団体で銅メダルを獲得した葛西紀明(41=土屋ホーム)ら代表選手4人が20日、成田空港着の全日空機で帰国した。ファンや空港利用客約300人が到着ロビーで待ち受ける中、個人ラージヒルでも銀メダルを獲得した葛西は、即席のメダルお披露目会を実施。前代未聞のファンにもメダルに触れてもらう大サービスで、ジャンプスーツを脱いでも“伝説”をつくった。

 まさに伝説に残る帰国となった。首からメダルをぶら下げ、到着ロビーに姿を現した4選手。拍手が湧く中、規制線の敷かれた通路を先頭で歩いていた葛西が、おもむろにファンの元へと歩み寄った。すると2つのメダルを手で持ち、「触ってください」。生でメダリストを見られただけではなく、メダルまで触れることができたファンは大喜び。若い3人も葛西に続き、即席のお披露目会に空港は沸きに沸いた。

 葛西は「2個も獲れたので、触ってもらいました。全国民の方が応援してくれてうれしかったし、空港に来てくれた人にはぜひ触ってもらいたいという気持ちでした」とうれしそうに語った。7度目の五輪でメダル獲得は20年ぶりだが、個人メダルは今回が初。機内で日本の新聞を読み「予想以上に盛り上がっていたと知った」といい、感謝の気持ちや喜びを共有したいという思いが、前代未聞の行動に移した。

 実は選手村内でもメダルを持ち歩き、他の日本人選手にメダルに触れてもらっていたという。また経由地のドイツ・フランクフルトでも乗客にメダルに触れてもらった。ソチへ出発する前に「メダルを獲ってビジネス(クラス)で帰りたい」と発言した願いも全日空の計らいで実現。「フルフラットシートで寝て、食事も最高だった。快適に過ごせて、本当に感謝です」と笑った。

 夜には札幌へ戻り、つかの間の休養を挟んで24日にはスウェーデンでのW杯出場に向けて出発する。「今夜は焼き肉。あすは昼も夜も寿司。どこかにラーメンも入れたいな。あまり太ってもいられないけど、もし(W杯で)負けたらそのせいだと思ってください」と口も滑らか。到着ロビーで触れたファンが「ひんやりとしていた」というメダルは、取材対応後、報道陣が触れたころには、人肌のぬくもりを帯びていた。

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2014年2月21日のニュース