松山 粘って逆転!元世界1位撃破し2回戦進出

[ 2014年2月21日 05:30 ]

カイマー(右)を2アンド1で破り、握手する松山

世界選手権シリーズ アクセンチュア・マッチプレー選手権第1日

(2月19日 米アリゾナ州マラナ ダブマウンテンGC=7791ヤード、パー72)
 松山英樹(21=LEXUS)は1回戦を粘り勝ちした。元世界ランク1位のマルティン・カイマー(29=ドイツ)と中盤まで互角の勝負を繰り広げ、終盤に相手のミスを誘って2アンド1で逆転勝利。2回戦は10年の全米オープンを制したグレーム・マクダウエル(34=英国)と対戦する。世界ランク7位のロリー・マキロイ(24=英国)ら32人が勝ち進んだ。

 つばぜり合いの接戦でようやく流れが傾いた。1ダウンで迎えた14番。松山がピンそば2メートルのバーディーチャンスにつけると、相手は奥のラフからの3打目を寄せ切れず、3メートルのパーパットを外した。「流れが向こうに行ってるわけでも自分に来てるわけでもなく。お互い、いいプレーをしていた」。9番以来、5ホールぶりに追いつくと、相手の手元が狂い始めた。

 343ヤードの15番パー4は両者1Wで1オンを狙ったが、ともにグリーン手前の花道。第2打を先に打った松山のアプローチはピン上3メートルにオーバーしたが、カイマーはショートして6メートルを残した。「途中まで隙がなかった。それまでミスしなかったのがミスしてくれた」。バーディーを逃した相手に対し、フックラインを読み切り4番以来のリードを奪った。

 カイマーは10年の全米プロ選手権に勝った元世界ランク1位の実力者。現在は49位ながら「ほんとにアプローチ、パターが凄くうまい。ショットも曲がらないし、トップ選手だなという感じ」と怪物も感心した。自身5度の日本アマではベスト16が最高で、マッチプレーは得意分野ではないものの、世界を舞台に一度も1アップ以上の差が開かないシーソーゲームを繰り広げ「アプローチとパターでカバーできた」と胸を張った。

 勝負を決したのは17番。カイマーが第1打をバンカーに入れ、第2打もグリーンを捉えられずにボギー。松山がパーセーブして接戦にピリオドを打った。強豪を破って2回戦に進出し「粘り強くやっていた結果が良かった」と笑顔を見せながらも「まだ練習しないと」と反省も忘れなかった。

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