竹内 難病と闘っていた「元気を届けたいという思いで飛んだ」

[ 2014年2月18日 07:16 ]

2回目の飛躍を終え、竹内択(中央)と抱き合う葛西紀明。右は清水礼留飛

ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子団体ラージヒル

(2月17日)
 1回目127メートル、2回目は130メートルを飛んで日本の銅メダル獲得に貢献した竹内択(26=北野建設)は競技後、難病「チャーグ・ストラウス症候群」(アレルギー性肉芽腫性血管炎)と闘っていたことを明かした。

 「チャーグ・ストラウス症候群」とは全身の細い血管に炎症が生じる疾患で、原因は不明。発熱や体重減少、手足のしびれ、消化管出血、関節痛などの症状が起きる。竹内は今年1月に肺炎にかかったとして2週間の入院生活を送っていたが、実際は「8割方そうだと言われた」と難病を患っており、「結果を残してから公表しようと思っていた」という。投薬治療で顔には吹き出物ができ、筋肉はそげ落ちた。それでも病室で少しでも体力維持に努め、感覚を忘れないように助走姿勢を組んだ。

 「入院したときは五輪に出られないと思ったこともあったけど、体を戻してメダルを取りたいという気持ちでやってきた」と明かした竹内。同じ病気で苦しむ人に「あきらめないで頑張れば思いは叶うと伝えたかった」といい、「元気を届けたいという思いを込めて飛びました」とジャンプに込めた思いを明かした。

続きを表示

この記事のフォト

2014年2月18日のニュース