「諦めるな」被災地・福島の子供たちに勇気

[ 2014年2月17日 05:30 ]

サマージャンプ大会に招待した福島県飯舘村の小学生らと交流する葛西(提供写真)

ソチ五輪ジャンプ男子ラージヒル

(2月15日 ルスキエゴルキ・センター)
 「諦めずに続けていけば、きょうのようないい成績が取れるんだとよく分かった」。葛西が言ったその言葉は、自らの深い達成感と同時に、福島の子供たちへのメッセージにも聞こえた。

 葛西は東日本大震災直後の11年4月、福島県川俣町の小学校を訪れた。そこには原発事故によって故郷が計画的避難区域に指定された飯舘村の3つの小学校の生徒がいた。ジャンプチームで集めた復興支援募金を届け、同年8月には葛西が関係者とともに費用を工面し、子供、保護者、先生を白馬でのサマーグランプリにも招待。昨夏のグランプリも観戦してもらうなど、その後も交流は続いている。ソチに出発した際には子供たちからの寄せ書きが入った横断幕が届いた。それを選手村の部屋に張って励みにしていた葛西は「大舞台でメダルを獲って子供たちに元気を与えたかった」と感謝の気持ちを見事なメダルで表した。

続きを表示

2014年2月17日のニュース