皇帝から後継者に指名された羽生「感動の演技を届けてくれてありがとう」

[ 2014年2月14日 09:29 ]

男子SPで決めポーズを見せる羽生
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 ソチ五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で史上初の100点超えを果たした羽生結弦(19・ANA)は力強く両拳を握って「よっしゃー」と叫んだ。

 初出場の舞台で「やはりオリンピックということもあって足が震えていたりもしていた」というが、冒頭の4回転トーループを完璧に決めると、ステップからの難度の高いトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も成功。3回転ルッツ―3回転トーループのコンビネーションジャンプも鮮やかに決め、団体戦SPで97・98点を挙げたのに続き、世界王者のパトリック・チャン(23=カナダ)を上回る得点をマークして、世界に羽生の存在をさらに強烈に知らしめた。

 羽生が世界に衝撃を与えた約2時間前、羽生があこがれた06年トリノ五輪王者“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ(31=ロシア)が腰を痛め、SPを棄権。引退を表明した。プルシェンコが「金メダルの可能性が一番ある」と後継者に指名した選手が羽生だった。

 初対決だった団体のSPで破り、新時代の到来を見せつけることになった羽生は、「(団体で)最後に一緒に滑れて本当にうれしかった。今まで感動の演技を届けてくれてありがとうと言いたい」と感謝していた。

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