大輔、初練習で“ゴースト曲”かけず…海外メディアの質問に苦笑

[ 2014年2月11日 05:30 ]

本番会場での初練習で華麗な演技を見せる高橋大輔

ソチ五輪フィギュアスケート男子

 皇帝に刺激を受けた。高橋大輔(27=関大大学院)が10日、ソチ入り後初めて本番会場で練習を行った。

 9日は到着してから団体の応援に駆けつけた。そこで目に焼き付けたのはフリーで1位の得点をマークしたロシアのプルシェンコの演技。「心から滑っているという感じ。感動した」。06年トリノはプルシェンコが金、高橋が8位。10年バンクーバーはプルシェンコが銀、高橋が銅。3大会連続で激突する。

 公式練習は作曲者問題に揺れるSP「ヴァイオリンのためのソナチネ」ではなく、フリーの「ビートルズ・メドレー」をかけて滑走。メーンプレスセンターで行われた会見では、海外メディアからSP曲についても質問が出た。「正直、聞いた時はビックリした」。苦笑いを浮かべつつ、「曲が素晴らしいと思って選んだ。今、願うのはいろんな意味でみんなが納得して、幸せになれる結果が来ればいいなと。問題が解決すればいい」と話した。

 昨年11月末に痛めた右膝は「100%とは言えない。可動域がいったり、いかなかったり」と言う。鍵を握る4回転トーループは両足着氷が目立ち、まだ万全からは程遠い状態だが、「焦ってもしようがない。自分を信じていくだけです」と自信を見せる。最後の五輪は13日にSP、14日がフリー。金色のフィナーレに向かって、エースが闘志を高めていく。

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2014年2月11日のニュース