金山は30位 初の大舞台「経験して良かった」

[ 2014年2月11日 05:30 ]

男子1人乗り3回戦 滑走する金山英勢

ソチ五輪リュージュ男子1人乗り

 3、4回戦が9日に行われ、金山英勢(ひでなり、23=札幌学院大)は初日から順位を2つ上げて30位だった。フェリックス・ロッホ(24=ドイツ)が2連覇を果たし、2位はアリベルト・デムチェンコ(42=ロシア)。3位のアルミン・ツェゲラー(40=イタリア)は冬季五輪の同一種目では史上単独最多となる6大会連続のメダル獲得となった。

 最終4回戦でようやく納得の滑りができた。五輪初出場の金山は、前半の初日から順位を2つ上げて30位。「もうちょっと練習期間が長ければ、いいのに。やっぱりちょっと悔しい」と苦笑した。4回戦はカーブの出口で焦らずにそりを操作してスピードに乗った。時速135・0キロを記録し、3回戦では53秒220だったタイムを、53秒074まで縮めた。

 マイナー競技の宿命で、活動費の工面に苦心した。レジャー企業による支援オーディションで獲得した100万円を国際大会の出場資金にするなどして、小学校の卒業文集に書いた「五輪出場」の夢をかなえた。過去には大転倒で座骨陥没も経験した23歳は「でも、リュージュを経験して良かった。こういう雰囲気を味わえたことが今後のいろいろなことにプラスになる」と話し、晴れやかな表情を見せた。

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