愛子ゆかりの地から声援「前回と同じ順位でも成長した」

[ 2014年2月9日 08:09 ]

女子モーグル決勝1回目 斜面を滑走する上村愛子

 ソチ五輪女子モーグルの上村愛子選手(34)が4位となった9日未明、ゆかりの地では親類らが「前回と同じ順位でも成長した」「お疲れさま」と温かい拍手を送った。

 地元の長野県白馬村では約60人が村役場の大型スクリーンで観戦。あと一歩のところでメダルを逃すと大きなため息が漏れ、涙を拭う人もいた。

 長野五輪以来のファンで、埼玉県川越市から駆け付けた会社員関口英徳さん(48)は「最高の滑りだった。これからもスキー界を盛り上げてほしい」と目を潤ませた。上村選手が一時所属したスキークラブの太谷陽一会長(62)は「最後はプレッシャーを乗り越えリラックスしていた。前回のバンクーバー五輪と同じ順位でも、成長したと証明してくれた」とたたえた。

 「愛ちゃん頑張れ」。2歳まで過ごした兵庫県伊丹市の集会所では、伯父の上村精一さん(65)ら約100人が応援。日の丸が振られ、ターンのリズムに合わせ「よし、よし、よし」の声。エアを決めると「よっしゃーっ」と歓声が上がった。

 競技後「すがすがしい気持ち」と満足そうにほほえんだ上村選手。精一さんは「けがもなく、愛子は本当によく頑張った。今はただお疲れさまと言いたい」とねぎらった。(共同)

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