井上「歴史的な一戦」逃げ切り勝ち 初の国際ルール適用

[ 2014年1月26日 18:17 ]

ゴールする1着の井上昌己(1)、2着の稲村成浩(5)、3着の十文字貴信(4)

 国際ルールを適用しての国内男子初の競輪「ケイリンエボリューション」が26日、福島県のいわき平競輪場(2025メートル、5周)で7選手によって行われ、アテネ五輪チームスプリント銀メダルの井上昌己(長崎)が2分49秒0(上がり11秒7)で勝った。

 レースは残り1周から井上と北京五輪ケイリン銅メダルの永井清史(岐阜)がスパートして飛び出し、井上が力強い末脚で逃げ切った。2着は追い込んだ稲村成浩(群馬)、3着は十文字貴信(茨城)。

 いわき平開設記念3日目第9レースに組まれたレースは、2020年東京五輪に向けた自転車競技強化策の一つとして開催、車券も発売した。

 払戻金は人気の長塚智広(茨城)が5着に敗れて車連単が(1)―(5)で3710円、3連単が(1)―(5)―(4)で3万6200円だった。レースの売り上げは約1億9千万円。

 ファンの声は「ラインを組む競輪と違って、脚力のある選手が勝つので面白い」と「予想しづらいので買えない」に分かれていた。

 ▼井上昌己選手の話 (国内の)男子競輪で初めての国際ルール、しかも車券を発売した歴史的な一戦で勝利できたのは意義がある。

 ▼石黒克巳JKA会長の話 五輪の正式種目であるケイリンの魅力を知ってもらい、東京五輪でのメダル獲得を期待したい。

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