森組織委会長が決定 20年東京五輪 3者会談で合意

[ 2014年1月14日 15:41 ]

東京都内で講演する森元首相

 2020年東京五輪の開催に向けた準備を統括する大会組織委員会の会長に、森喜朗元首相(76)の就任が14日、決定した。政府、東京都、日本オリンピック委員会(JOC)の3者の代表が東京都内で会談し、合意した。

 森氏には下村博文五輪担当相(文部科学相)が12日に就任を要請し、内諾を得ていた。14日夜に下村氏、秋山俊行副知事、竹田恒和JOC会長の3者で正式に要請する。東京都とJOCは、24日の組織委発足に向けて準備を進めている。

 下村氏は「経済界の方や、国内外のスポーツ関係の方とネットワークを持っておられる。最終的に森元総理が適任ではないかということで3者で合意した」と説明した。森会長を加えた4者の代表による「調整会議」を設けることも明らかにした。

 森氏は11年まで日本体協会長で、現在も日本ラグビー協会会長を務める。五輪招致では各国首脳らとの人脈を生かし、東京への支持集めに尽力した。竹田氏は「スポーツ界にも非常に顔が広い」と話し、秋山氏は「招致活動で影響力を発揮していただいた」と述べた。

 組織委の予算は約3千億円と巨額の資金が必要になることから、会長には財界人の起用を望む声もあった。だが人選で難航し、政府を中心に森氏でまとまった。

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2014年1月14日のニュース