沙羅に“金言”だ 荒川静香さんが12日観戦

[ 2014年1月11日 05:30 ]

公式練習でジャンプ台の感触を確かめた高梨

 ノルディックスキー・ジャンプの女子W杯札幌大会は11日、札幌市宮の森(HS100メートル、K点90メートル)で個人第6戦が行われる。10日には公式練習と予選が行われ、個人総合1位で予選免除の高梨沙羅(17=クラレ)は2本のジャンプを飛んで最終調整した。12日の個人第7戦にはトリノ五輪フィギュアスケート女子金メダルの荒川静香さん(32)が来場することも決定。荒川さん以来の冬季五輪金メダルを目指す高梨が直接“金言”を授かることになりそうだ。

 トゥーランドットの調べに乗って、金メダルの使者が高梨の元にやってくる。ジャンプとフィギュアスケート。畑は違えど同じ冬季種目。日本テレビ系のソチ五輪メーンキャスターも務める荒川さんは、同局が12日の第7戦を中継することから会場に足を運び、高梨のジャンプを生観戦することになった。

 天候次第ではあるが、2人がスタジオで言葉を交わす時間も予定されている。五輪の雰囲気、本番で力を出し切るための心構え。金メダリストからの直接の言葉ほど心強いものもない。幼少時代にクラシックバレエを習っていた高梨にとって、アスリートとしてだけでなく、憧れる部分も多いはず。荒川さんも「生で女子ジャンプを見るのは初めてなのでとても楽しみにしています。ソチ五輪に向けていい手応えをつかんでくれたら」と期待を寄せている。

 ジャンプ競技は飛距離だけでなく、飛型点の部分に採点競技の一面もある。06年トリノ五輪の荒川さんは美しい演技で金メダルを獲得し、「イナバウアー」は流行語にもなった。高梨もテレマーク姿勢などの改善に取り組み続けており、今季は飛型点でも得点を稼げるようになっている。「昨シーズンまでは飛型点を取れなくて悔しい思いをしたこともあった」。その悔しさをソチの舞台で昇華させれば、美しく大きなジャンプが“サラバウアー”として女子ジャンプの歴史に名を残すかもしれない。

 この日の公式練習では他の選手よりも低いゲートから出て95メートルの最長不倒をマークした。開幕連勝が止まったとはいえ強さは変わらない。8日の練習ではかすれていた声も、前日に山田いずみコーチが作ったハチミツにダイコンを漬けた特製ドリンクを飲んでほぼ回復。W杯女子最多14勝へ死角はなくなった。

 夕方には札幌駅の地下歩道で行われたゼッケン授与式で、日本ハムの栗山英樹監督から総合1位の証であるイエロービブを受け取った。集まったファンの前で「応援してくださる皆さんのために最高のジャンプを飛びたい」と力強く宣言した。

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