沙羅 北の国から金メダル支援 100発花火だ!ハム栗山監督だ!

[ 2014年1月7日 05:30 ]

マスク姿で帰国した高梨(中央)

 ソチ五輪の開幕まで7日でちょうど1カ月となった。6日の成田空港は遠征から帰国する選手あり、出発する選手ありで大にぎわいとなった。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)もロシアから帰国し、11、12日は札幌・宮の森ジャンプ台でのW杯に臨む。開幕からの連勝は4でストップしたが、地元の上川町では五輪に向けて“沙羅花火”の準備が始まるなど完全バックアップ態勢が整いつつある。北海道を挙げての応援が高梨の金メダルを後押しする。

 五輪ムードの高まりを示すかのように、到着ロビーにはこれまでなかったロープが張られた。集まった多数の報道陣、空港利用客から高梨の動線を確保するための措置。W杯総合優勝時にもなかった“VIP待遇”の出迎えに、高梨は申し訳なさそうにカートを押して通り過ぎていった。

 ロシア・チャイコフスキーでは2試合目で3位に終わり、開幕からの連勝が4でストップした。氷点下約20度と極寒での試合は「乾燥が凄くてちょっと笑っただけで頬が裂けた。痛かったです」と顔に裂傷を負うなど未知の経験だった。

 次戦は飛び慣れた札幌・宮の森のジャンプ台に戻る。昨年は重圧に負けて12位、5位と不完全燃焼に終わっただけに「今度こそは足を運んでいただいた方に楽しんでもらえるようにベストを尽くしたい」と1年の成長を示すつもりだ。

 高梨が闘志を燃やすのと同じように、地元でも五輪に向けて着々と準備が進んでいる。上川町の栄町応援団では、五輪本番に向けて“沙羅花火”を準備中。高梨が表彰台に立つたびに上げている花火を、ソチ五輪時には100発規模に増加し、大花火ショーを展開するという。7日には五輪代表正式発表を受けて、町内に掲げる横断幕の除幕式を執り行い、札幌でのW杯にも応援に駆けつける。

 さらに、競技の枠を超えた“応援団”も高梨を後押しする。W杯前日の10日に札幌駅前地下通路で行われる公開ゼッケン授与式には、プロ野球・日本ハムの栗山英樹監督が参加。高梨らにゼッケンを直接手渡して激励する。地元の期待を目いっぱいに受けて臨む札幌2連戦。五輪まで1カ月を切り、最終段階の戦いが幕を開ける。

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