桐蔭 完勝発進 トラック57台分“砂浜”で足腰強化

[ 2013年12月31日 05:30 ]

<桐蔭学園・桂>前半、タックルをかわし突進する桐蔭学園・佐々木

第93回全国高校ラグビー大会2回戦 桐蔭学園57―5桂

(12月30日 花園ラグビー場)
 優勝候補の一角に挙がるAシードの桐蔭学園(神奈川)が完勝発進だ。桂(京都)に57―5で勝利。藤原秀之監督は「前半の入り方は完璧。硬さもなく、選手全員がよくやった」と称えた。

 前半3分、中央22メートルライン付近のラックからの右展開で、WTB桑原(3年)が先制トライ。その後も展開と縦突進を繰り返した。高校日本代表候補のSO横山主将(3年)も「きょうはサインプレーは使わなかった」と振り返った。

 基本プレーだけでのアタックを支えたのが、強じんな足腰だ。サイズに恵まれた選手が多い中、そこにおごらず11月17日の県予選決勝後は「死ぬほど練習した」(藤原監督)。トラック57台、約800万円分の砂も購入。砂浜と化したグラウンドで、インターバル走を繰り返し、選手の足腰はみるみるたくましくなった。タックルされても簡単には倒れないため、相手が守りに人数をかける分、展開を重ねるたびに優位な状況をつくった。

 3年前の初優勝は、東福岡(福岡)にノーサイド寸前に同点とされての両校優勝。目指すは単独頂点のみ。横山主将も「優勝しかありません」と力強く言い切った。

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2013年12月31日のニュース