沙羅 開幕3連勝 女子最多記録に王手!通算12度目V

[ 2013年12月23日 05:30 ]

開幕から3連勝し、子供にサインをする高梨沙羅

W杯ジャンプ女子個人第3戦

(12月22日 ドイツ・ヒンターツァルテン=HS108メートル、K点95メートル)
 17歳の高梨沙羅(クラレ)が96メートル、98・5メートルの合計239・9点で開幕から3連勝した。通算勝利数はサラ・ヘンドリクソン(米国)の持つ女子歴代最多記録にあと1と迫る12に伸ばした。伊藤有希(土屋ホーム)は85メートル、87メートルの181・7点で24位だった。

 高梨が次元の違いを見せつけた。「細かなミスはある」と言いながら1回目にトップに立つと2回目は最長の98・5メートルにまとめた。「風が不安定で難しい条件だったが、やらなければいけないことはできた」と手応えを口にした。

 飛び出し直後の風向きが一定せず、多くの選手が苦しんだ。2戦連続で2位に入っていた実力者のイラシュコ(オーストリア)も1回目に11位と失速し、結局5位にとどまった。だが、高梨は素早い空中姿勢への移行でロスを抑え総合力の高さを示した。新鋭のエルンスト(ドイツ)が強い向かい風を受けた1回目の102・5メートルに飛距離では及ばなかったが完成度の高さで上回った。今季は無敗で年内の試合を終了。「連勝は考えていない。内容に集中したい」と五輪舞台の頂上を見据えた。

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