春日山親方訴訟 年寄名跡所有で双方が対立姿勢

[ 2013年12月21日 05:30 ]

 大相撲の春日山親方が、退職後も年寄名跡の証書を不当に所有しているとして、先代春日山親方(元幕内・春日富士)の岩永祥紀氏に証書の引き渡しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、横浜地裁川崎支部で開かれ、双方が対立の姿勢を示した。

 岩永氏は、相撲部屋として貸した建物の賃料支払いなどを求めて春日山親方を提訴中。代理人は、係争中のため証書を預かっているとし「正当な占有権限がある。無償で部屋を引き継ぐことが相撲協会の正義だというのが相手の主張だが、実際には経済的価値があり、証拠もある」と説明。傍聴席に姿を見せた岩永氏も「我慢してきたのに許せない」と話した。

 出席しなかった春日山親方は午後、協会の評議員会に顔を出し、協会への証書提出期限が来年1月12日まで延期されたことを受け「(提出)期日に向けてやっていかないといけない」と述べた。

 次回の口頭弁論は来年1月31日に行われる。

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2013年12月21日のニュース