カーママ 中国に連敗…小笠原、悔し涙「すべて自分の責任」

[ 2013年12月16日 05:30 ]

五輪出場決定戦の中国戦でスイープに指示を出す北海道銀行の小笠原(右下)

ソチ五輪最終予選最終日

(12月15日 ドイツ・フュッセン)
 中国に悔しい連敗を喫した。1次リーグを2位で突破した女子日本代表の北海道銀行は、同1位の中国と五輪出場権を懸けたプレーオフで対戦。第6エンドに大量3失点を喫し、6―7で惜敗した。第7エンドにはスキップ小笠原歩(35)の好ショットで2点を奪ったが、最後までリードすることができなかった。

 差はわずかに1点。だが、スコア以上に中国の壁は高かった。2点差で迎えた最終エンド。中国のラストショットはハウス内にある日本の2つのストーンの1つを確実にはじいて1点差で終了。「すべて自分の責任。この悔しさを忘れないようにしたい」と小笠原は声を震わせ、涙を流した。

 勝てばソチ五輪出場が決定。負ければ2位と3位による五輪切符を懸けたプレーオフに回るとあって、立ち上がりは互いにけん制し合う展開。世界ランク5位の強敵・中国相手に前日の4―10の大敗からは一転、緊迫した展開が続いた。

 試合が動いたのは日本が先攻の第6エンド。ハウス中央を狙った小笠原の最終ショットは右にずれ、中国のストーンが中央に2つ残った。続いて投じた中国が同じようなコースを狙ってぴたりと3つ目のストーンを置き、日本は大量3失点で、2―6と4点差をつけられた。小笠原は「3点とられたエンド、私が1つ良いところに決められていたら。あれが全てだった」と肩を落とした。

 課題は攻撃だ。11月のパシフィック・アジア選手権から日本は中国に5連敗。しかも3点以上を奪うビッグエンドを一度もつくれていない。この試合も不利な先攻のエンドではハウス内に石をためて中国を苦しめたが、攻撃ではことごとくガードをはじかれてペースを握らせてもらえなかった。サード船山も「ちょっとしたずれが勝敗につながった」と唇をかんだ。

 4点を追う第7エンド、小笠原の最終ショットは中国のストーンをはじき、自らのストーンはハウス内に残して2点。中国を慌てさせたのはせめてもの意地だった。「リードからサードはしっかり投げてくれた。私のショットが決まっていたら違う展開になった」と小笠原。勝負の厳しさを肝に銘じた日本はノルウェーとの最後のプレーオフへ気持ちを切り替えた。

続きを表示

2013年12月16日のニュース