千葉・南房総および観光協会が勉強会 合宿地誘致取り組む

[ 2013年12月13日 15:00 ]

講師を務めた北海道日本ハムファイターズの管理栄養士・柄澤紀さん

 スポーツ合宿誘致に向けた取り組みの一環で、南房総の魅力の一つである魚や野菜、果物などの「食」に一工夫加えた「スポーツ合宿向け食事メニュー開発」に取り組み、新たな地域の魅力アップをテーマにした「スポーツ合宿メシ勉強会」が12日、千葉・南房総市内で行われ、地元の宿泊業者、自治体関係者など約30人が参加した。

 年間約5万2000人がスポーツ合宿で訪れる同市には体育館、野球場、多目的広場などスポーツ施設が充実しており、県内外からのスポーツ合宿需要が高まっている。

 昨年7月に、市観光協会がさらなるスポーツ合宿誘致活動に力を入れることを目的にスポーツ合宿誘致事業を立ち上げ、合宿で訪れる選手たちの“ココロとカラダにやさしい合宿地”を目指して勉強会の開催を企画。

 今回の勉強会には北海道日本ハムファイターズの管理栄養士として、選手育成の一環として栄養教育を担当する日本ハム(株)中央研究所・研究員の柄澤紀(のり)さんが講師役を務めた。柄澤さんはスポーツ合宿をする宿泊者向けの食事メニューのキーワードとして「地元ならではの食材・調理法」「対象者の嗜好・必要量にあったレシピ」「衛生面」をあげ、実際にファイターズの選手たちへの食事面でのアドバイスなど事例を挙げながら説明。また、房総を代表するサバを使った「タンドリー魚」や「韓国煮」など地元の食材を使った地産地消レシピや宿泊業者からの朝食、夕食メニューのレシピ提案など、活発な意見交換も行われた。

 なお、同市は11月に市内の幼稚園、小・中学校でご飯を主食とした学校給食を紹介する「南房総市 日本一おいしいご飯給食」(出版:トランスワールドジャパン、1200円・税別)を出版。「地産地消」「和食中心の献立」「大人が考える子どもに食べさせたい食」など、「日本一おいしいご飯給食」の味を家庭でも楽しめる取り組みを行うなど、食材豊富な南房総の食へのこだわりがさらに活発化しそうだ。

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