内柴被告 二審も懲役5年…控訴棄却も即日上告

[ 2013年12月12日 05:30 ]

 泥酔した教え子の大学女子柔道部員に乱暴したとして準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト内柴正人被告(35)の控訴審判決で、東京高裁は11日、懲役5年とした一審東京地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

 金谷暁裁判長は「被害者が、事件当時酔いつぶれていたことは明らか。被告の弁解は信用できない」と指摘。弁護側の主張を退けた。

 白ワイシャツに黒いセーター姿で法廷に現れた内柴被告。10月4日の控訴審初公判で10キロ以上ダイエットした姿を見せていたが、この日は首の後ろにぜい肉が盛り上がるなど、約2カ月でリバウンドした様子。

 「控訴を棄却する」と主文が言い渡されると肩を落とし、裁判長に促されて席に着くと、背中を丸めてうつむいた。約20分にわたり判決理由の朗読が続く間、内柴被告は徐々に足を投げ出し、時折、天を仰いだ。判決後は、裁判長に食ってかかった一審とは一転、裁判長が「分かりましたね」と問い掛けても無言のまま。傍聴席をにらみつけながら法廷を後にした。

 閉廷後、弁護団を通じ「検察官から出された証拠や証言に、素人でも分かるようなおかしな点が数多くあります。上告して自分の無実を訴えたい。応援してくれる人には感謝しています」とコメント。即日上告した。

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2013年12月12日のニュース