トヨタの松山!また超大型契約、遼超え3年6億円

[ 2013年12月12日 05:30 ]

トヨタとの大型契約が判明した松山

 国内男子ゴルフツアーで史上初のルーキー賞金王となった松山英樹(21=東北福祉大)がトヨタ自動車と所属契約を締結することが11日、分かった。契約金はライバルの石川遼(22=CASIO)を超える破格の年間2億円で期間は3年。クリスマスイブの24日に発表される。所属は同社のブランド名「LEXUS」が有力。“世界のトヨタ”の後押しを受け、メジャー制覇を目指すことになる。(金額は推定)

 松山がパートナーに選んだのは“世界のトヨタ”だった。今季4勝を挙げて史上初のルーキー賞金王となった21歳をめぐっては、4月のプロ転向から一流企業がこぞって争奪戦を繰り広げた。同社をはじめキヤノン、ユニクロ、日清食品など計7社からオファーが届いたが、複数の関係者が「トヨタに決まった」と明言した。

 契約金は破格の年間2億円。ハニカミ王子として社会現象となった石川が08年にパナソニックと所属契約を結んだ際は5年5億円、今季、CASIOと結んだ所属契約も3年3億円で、松山はいずれも2倍の金額。しかも、契約発表会見については関係者が「会見には幹部も出席する予定です」と語ったとおり、多忙の豊田章男(57)社長が直々に同席する見込み。双方のスケジュールを調整して24日に決まったが、まさにVIP級の会見となる。

 日本最大の企業で、連結売り上げ約20兆円のトヨタ自動車。かつては米ツアー日本人最多3勝を挙げた丸山茂樹と03年から3年間の所属契約を結び、石川遼ともスポンサー契約を交わしていた。契約時は丸山と石川は「TOYOTA」のロゴを付けたキャップを着用したが、米ツアーでの活躍が期待される松山については、同社が米国でも展開する「LEXUS」を所属とすることが有力。同社が世界に誇るブランドとともに世界を目指すことになりそうだ。

 松山は10日に都内のホテルで全日空と3年3億円(推定)の契約を発表。その日のうちに大阪に移動して、この日は東北福祉大の先輩である池田勇太らとチャリティーコンペに参加した。だが、左母指手根中手関節炎(左親指付け根痛)の影響でプレーはせず、15日の日立3ツアーズ選手権(千葉・平川CC)も大事をとって欠場することを発表した。今後は出場予定の欧州選抜―アジア選抜の団体対抗戦「ロイヤルトロフィー」(20~22日、中国・広州)に向けて回復を目指し、来年1月のソニー・オープン(9日開幕、米ハワイ州)からはいよいよ米ツアーに主戦場を移す。

 「早く(米ツアーの)シードを獲って優勝争いしたい。メジャーでも勝てるように頑張りたい」と松山は意気込む。怪物は世界のトヨタとの最強タッグで、日本中が期待するメジャー制覇の夢へ挑戦する。

 ▼トヨタ自動車と契約選手 トヨタ自動車の契約選手にはスポーツ界のビッグネームが歴代、名を連ねている。ゴルフ界では過去には米ツアーで3勝を挙げた丸山茂樹をはじめ、石川遼。ツアー5勝の近藤共弘とはスポンサー契約中だ。五輪戦士では00年シドニー、04年アテネ五輪の柔道女子48キロ級金メダリストの谷亮子が所属していたことでも有名。現在は14年ソチ五輪出場を目指す男子フィギュアスケートの小塚崇彦が所属。母として同五輪を目指す女子フィギュアの安藤美姫も、かつて所属していた。

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2013年12月12日のニュース