さくらMVP!賞金女王逃しても“1470万円”ゲット

[ 2013年12月11日 05:30 ]

プレイヤーオブザイヤーを受賞しベンツの前で笑顔を見せる横峯

 日本女子プロゴルフ協会は10日、都内で今季の表彰式を行い、横峯さくら(27=エプソン)がメルセデス最優秀選手賞(MVP)を受賞した。森田理香子(23=リコー)との賞金女王争いに敗れて悔しい思いをしたが、副賞で賞金500万円と高級外国車を獲得し、笑顔で締めくくった。来季ツアー日程も発表され、レギュラーツアーは1試合増の年間37試合となり、賞金総額は過去最高の32億5000万円となった。

 最後は笑顔で締めくくった。都内のホテルで行われた表彰式。司会の徳光和夫氏がメルセデス最優秀選手賞の副賞を読み上げると、壇上にいた横峯はもちろん、会場にいた関係者約300人もどよめいた。賞金500万円のほかに、1台970万円のメルセデスベンツCLS350をゲット。ツアー1勝に値する1470万円相当の“ご褒美”に「メルセデスベンツももらえたし、ハッピーな一年でした」と頬を緩めた。

 今季は5月のサイバーエージェントで2年ぶりの復活優勝。ツアー中盤にはメンタルトレーナーを帯同して転戦した。精神面も充実し、優勝4回にトップ10は16回、予選落ちは1度しかなく抜群の安定感を見せた。賞金ランク1位の森田は優勝回数こそ同じだが、トップ10は14回、予選落ち3回。最終戦のツアー選手権リコー杯では森田に約130万円差で賞金ランク2位に終わったが、「最後まで頑張れば報われる」とベンツの鍵を手にうなずいた。

 来季は3日間競技のセンチュリー21レディース(7月25日、静岡・伊豆大仁CC)が新たにトーナメントに加わり37試合となる。賞金総額も史上最高の32億5000万円だ。男子はツアー数が減少傾向にある中、ますます盛り上がりを見せている。次々とスポンサーから手が挙がる理由について、小林浩美会長は「選手たちの活躍があるからです」と説明。その中心にいたのが横峯だった。

 ますます活躍の場が広がる来季。「年も若くないし、質を上げつつ体をつくってパフォーマンスを向上させていきたい」。横峯は再び主役を演じる覚悟をにじませた。

 ▽メルセデス・ランキング 昨季創設された賞で、LPGAツアー競技が対象となる。各大会の上位20人に対し、順位に応じたポイントを付与し、公式戦は2倍、公式戦以外の4日間競技は1・5倍のポイントになる。出場ラウンド数もポイント化され、3日間競技の決勝進出は3ポイント、予選落ちは2ポイント、4日間競技の場合はそれぞれ4ポイントと2ポイントが加算される。各ポイントの合計で順位を決める。

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2013年12月11日のニュース