沙羅個人戦W杯開幕V 混合団体に続き2日連続

[ 2013年12月8日 05:30 ]

ジャンプ女子個人第1戦で優勝し笑顔の高梨沙羅

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の個人第1戦がノルウェー・リレハンメル(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、昨季総合優勝の高梨沙羅(17=クラレ)が貫禄のジャンプで優勝した。102メートル、96・5メートルの飛距離だけでなく、高い飛型点も稼いで合計286・0点。2位に16点の大差をつけ、前日の混合団体に続いて2日連続の優勝となった。伊藤有希(19=土屋ホーム)は95・5メートル、90・5メートルで17位だった。

 英語のインタビューに「アイム・ベリー・ハッピー」と答えて高梨の表情が緩んだ。今季も女王に死角なし。そう思わせるような圧倒的な飛躍だった。

 1回目はヒルサイズを越える102メートル。ぴたりと張り付いたような空中姿勢でテレマークも決まり、飛型審査員も軒並み19点台をつけた。「今までに19点が出たのは何回かしかないと思う」と昨季までの課題だった飛型点でも大幅に得点を上積み。2回目も風が強い中でしっかりとまとめた。予選でのジャンプを見た小川孝博チーフコーチは「アプローチで少し早めに体が動いていた」と修正点を指示。それをきっちり直して大ジャンプにつなげた高梨に「すぐに直せるのが凄い」とうなった。

 開幕前日には英BBCから取材を受けたが、今後はソチ五輪の公式予告映像用の撮影も予定されている。関係者は「日本では浅田(真央)と高梨だけじゃないか」と説明しており“ソチ五輪の顔”の一人としてご指名を受けた格好だ。高まる注目にふさわしい勝ちっぷり、そして前日の混合団体に続いての2連勝。高梨の五輪シーズンが最高の形で幕を開けた。

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2013年12月8日のニュース