渡部暁「総合Vへ」快調2位 2週連続表彰台

[ 2013年12月8日 05:30 ]

複合個人で2位に入り、表彰台で笑顔を見せる渡部暁斗(左)

ノルディックスキーW杯複合個人第2戦

(12月7日 ノルウェー・リレハンメル)
 日本のエースの渡部暁斗(25=北野建設)が2位に入った。前半飛躍(HS100メートル、K点90メートル)で98・5メートルを飛んで3位の好位置につけると、トップと26秒差で出た後半距離(10キロ)も先頭争いに加わってレースを展開した。最後は昨季世界選手権3冠のラミーシャプイ(フランス)に13・5秒差をつけられたが、前週の団体戦3位に続いてシーズン序盤で早々と表彰台に上がった。

 先頭に食らいつくレースはできたが、そこから自分で仕掛ける余力はなかった。満足感とあと一歩の思いが入り交じる2位。「70点ぐらいですかね」と自己採点した渡部暁が、誰よりも冷静に結果をとらえていた。

 前半の飛躍は荒れたコンディションの中でうまく風を捉えて3位につけた。2・5キロを4周する後半距離はトップのブロー(フランス)に26秒、2位のラミーシャプイに18秒遅れでスタートした。プラン通りに2周目で追いつき、3人で先頭集団を形成。しかし「凄くハードなコースで風も強かった」と予想以上に体力を消耗した。最後の1周に入ると追い足が鈍り、ラミーシャプイに引き離された。2季ぶりの優勝は逃したものの、昨季は年明けの第6戦までかかった初表彰台を2戦目にしてゲットした。五輪金メダルと同等、それ以上に重視するW杯総合優勝に向けても快調な序盤戦。「総合優勝するつもりでいる。そのレベルにあれば五輪のメダルも獲れる」という思いで、8日には第3戦に臨む。

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2013年12月8日のニュース