羽生 歴代最高に驚き「今できることを一生懸命やっただけ」

[ 2013年12月5日 21:12 ]

<フィギュアGPファイナル>歴代最高得点をマークし、はブライアンオーサーコーチと喜ぶ羽生(左)
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フィギュアスケートGPファイナル 男子SP

(12月5日 マリンメッセ福岡)
 その瞬間、羽生自身も驚きの表情を浮かべた。4回転、トリプルアクセル、3回転―3回転のコンビネーションとジャンプをすべて成功させたとはいえ、99・84はそれまで歴代最高だったパトリック・チャンの98・52を上回る高得点。

 「ただただビックリしました。自分に今できることを一生懸命やっただけ。ノーミスとかは考えていなかった」。端正なマスクをほころばせた羽生は氷上とはまるで別人、子供のような笑顔で自身の快挙を喜んだ。

 「“今できることを…”としか考えていなかった。さっきできたことをよく覚えていない」。そう振り返るほど集中していた。今季のGPシリーズはスケートカナダ、フランス杯ともに世界選手権3連覇中のチャンに次ぐ2位。王者との戦いの中で自身を成長させるために、羽生がこだわったのが“今できることを…”だった。

 「今できることは驚いて喜ぶことなので、きょうは思い切り喜びたい。(フリーは)もっともっと得点が伸びるプログラムなので、あしたも一つ一つやるべきことをやるだけです」。7日に19歳の誕生日を迎える伸び盛りの若武者が無欲で王者に挑む。

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