寺川「一番の思い出はロンドン五輪リレーの銅」「私そのものが水泳」

記者会見で現役引退を表明する寺川綾

寺川が引退表明

　寺川は終始笑顔で競技生活を振り返った。

　――一番の思い出は。

　「ロンドン五輪のメドレーリレーで銅メダルを取れたこと。普段から一緒に練習してきた加藤（ゆか）さんと上田（春佳）さんと一緒に組めて、最高のチームだった」

　――引退はいつ決めた。

　「（９月の）東京国体が終わった日に、もう終わりかなと思った」

　――長く活躍した。

　「２７歳や２８歳になっても自己ベストを出せるということを、後輩が分かってくれたと思う。女子背泳ぎは先輩方が代々、世界に行っても必ずメダルを取ってくるのを見てきた。築き上げてきたものを自分のところで崩したくないという気持ちもあった」

　――「美女スイマー」と騒がれた。

　「突然いろんな人に声を掛けてもらって戸惑ったこともある。でも、私が出るから試合を見に来たという方もたくさんいらした。最終的に水泳ファンが増えたと思うので、良かった」

　――自分にとって水泳とは。

　「毎日毎日、練習が当たり前。私そのものが水泳でできている感じだった」