松山 日本シリーズ欠場 左手関節炎で全治2週間

[ 2013年12月4日 05:30 ]

日本シリーズを欠場する松山

 男子ゴルフの松山英樹(21=東北福祉大)が5日開幕の国内ツアー最終戦、日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)を欠場することが3日、決まった。都内の病院で検査を受け、左母指手根中手(左手親指付け根)関節炎により全治2週間と診断された。松山は日本ツアー機構を通じ「本来であれば賞金王として出場し、ファンの方々へ戦う勇姿をお見せしたかったのですが、左手の状態が回復せず非常に残念ですが、やむなく欠場することを決断しました」とコメントした。

 2週前のダンロップ・フェニックスの期間中に違和感を感じ、前週のカシオ・ワールドオープンで悪化。痛みをこらえながらプレーを続けて優勝し、ルーキー初の賞金王となった。松山から連絡を受けた東北福祉大の阿部監督によると、患部は腫れているようで「自分で無理って言うことは、よほどの状態で先週頑張っていたのだと思う」と語った。年内は日立3ツアーズ選手権(15日、千葉・平川CC)、アジア―欧州の団体戦、ロイヤルトロフィー(20~22日、中国)に出場する予定だが、阿部監督は「今後については分からない」と話すにとどめた。 

 ▽母指手根中手(ぼししゅこんちゅうしゅ)関節炎 手の使いすぎなどで親指の付け根の軟骨がすり減り、骨同士が擦れることで痛みが走る症状。手根中手関節は手のひらの中にある関節。可動域の広い母指(親指)の同関節は、物をつかむなど手の働きの半分を担う重要な関節とされている。症状が進むと親指が横に開きにくくなる。さらに重度となると、関節から骨が外れかけている状態(亜脱臼)になり、見た目でも変形が分かるようになる。

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2013年12月4日のニュース