さくら 父の夜コーチで光明、森田と2差15位に

[ 2013年12月1日 05:30 ]

2番ホール、ティーショットを放つ横峯さくら

女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯第3日

(11月30日 宮崎県宮崎市 宮崎カントリークラブ=6451ヤード、パー72)
 賞金ランク2位の横峯さくら(27=エプソン)は71で回り、通算5オーバーで前日の20位から15位に前進した。賞金女王の最低条件である8位以内を目指し、今季の最終ラウンドで集大成のチャージを見せる。ランク1位の森田理香子(23=リコー)は72で通算3オーバーの11位。イ・ボミ(25=韓国)、テレサ・ルー(26=台湾)の2人が通算4アンダーで首位に立った。

 不調だった横峯にようやく光が差した。難条件にアンダーパーが5人しかいない中、今大会初のアンダーパー、71をマーク。森田との差を前日の3打から2打に縮め、15位に浮上した。「森田選手とは結構差が開いてしまっているけど、諦めずにプレーした。やっとアンダーで回れた。全体的に100点です」。手応えをつかむラウンドにようやく笑みがこぼれた。

 今週は宮崎市内の自宅から“通勤”しており、2日目のホールアウト後は足早に会場を後にし、近隣のゴルフ場で父・良郎氏のアドバイスを受けた。ジュニア時代からスイングを見続けてきた父は「テークバックでトップが浅い」と指摘。早くなっていたタイミングを修正すると、左に引っ掛けていたショットが復調し始めた。

 1番は1Wでフェアウエーの真ん中を捉えると、AWでピンに絡めてバーディー発進。2番は3メートル、3番は6メートルのバーディーチャンスにつけたが、パットを決めきれなかった。パーを並べて迎えた13番パー5はグリーン脇のバンカーから2メートルに寄せてバーディー。15番でボギーを叩いた後の17番は70ヤードの2打目を30センチにつける会心のショットで歓声を浴びた。

 賞金女王となる最低条件は単独8位以内で、現在8位の吉田弓美子らとは4打の差がある。崖っ縁の状況だが、きょう1日の最終日には頼もしい援軍も駆け付ける。両親と姉2人が来場予定で、家族が勢ぞろいした5月のサイバーエージェント・レディース最終日では、2位から逆転優勝を飾っている。09年以来となる2度目の女王を懸けた今季最終ラウンドへ向け「開き直ってプレーできれば」と決意を口にした。

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2013年12月1日のニュース