競泳金メダルを寄付、32年ロス五輪で最年少優勝

[ 2013年11月28日 10:34 ]

寄贈されたメダルを持つ岡崎誠也高知市長(下)。左は故北村久寿雄さんの長女真知子さん、右は次女皆川久仁子さん

 1932年に開かれたロサンゼルス五輪の競泳1500メートル自由形で優勝し、男子個人種目で世界最年少金メダリストとなった高知市出身の故北村久寿雄さんの長女真知子さん(63)=スイス在住=らが28日、市にメダルを寄贈した。真知子さんは「父が生前お世話になった高知市に恩返しできれば」と笑顔で語った。

 国際オリンピック委員会(IOC)の記録によると、五輪男子個人種目で北村さんの14歳と309日の最年少優勝記録はいまだに破られていない。真知子さんと次女皆川久仁子さん(60)=東京都在住=が寄贈し、岡崎誠也市長が感謝状を授与した。メダルは高知市の東部総合運動場で公開される。皆川さんは「若いアスリートの励みになってほしい」と期待した。

 32年ロサンゼルス五輪では男子競泳の全6種目中5種目で日本人が金メダルを獲得し、話題となった。北村さんは住友セメント(現住友大阪セメント)専務や日本マスターズ水泳協会初代会長を務め、96年に78歳で死去した。

続きを表示

この記事のフォト

2013年11月28日のニュース