遼「凄く手応え」個人戦5位 好調パットで攻略

[ 2013年11月25日 05:30 ]

最終ラウンド、10番でパーパットを決め、ギャラリーの声援に応える石川遼。通算3アンダーで5位に入った

男子ゴルフ国・地域別対抗戦W杯最終日

(11月24日 オーストラリア・メルボルン ロイヤル・メルボルンGC=7046ヤード、パー71)
 石川遼(22=CASIO)は3バーディー、1ボギーの69で回り、通算3アンダーで5位に入った。谷原秀人(35=フリー)は72の通算2アンダーで7位。2人の合計による国・地域別対抗戦で、日本は通算5アンダーの3位だった。ジェーソン・デーが70で回り通算10アンダーで優勝。同じオーストラリアのアダム・スコットが通算7アンダーで3位に入り、国・地域別対抗も制した。

 最終18番、2メートルのパーパットを沈めると、石川は笑みを浮かべてキャディーとがっちり握手を交わした。首位に7打離されたとはいえ個人戦で5位に食い込み「凄く手応えを感じた4日間だった」と満足感を漂わせた。

 最終日は強い風が吹き、グリーンはさらに硬くなり、ボールが止まりにくくなった。「かなりタフなコンディションだった。始まる前から我慢の日だと思っていた」。過酷な戦いで武器になったのが「ロングパットのタッチ、ショートパットの感じも安定していた」というパットだった。

 出だしの1番で3メートルを沈めてバーディー。17番ではピン手前から12メートルのスライスラインを決めた。18番は第2打が傾斜で戻され20メートル以上が残ったが、2パットで切り抜けた。前週から取り組んでいる、広めのスタンスで左足に重心を置く新しいスタイルのパッティングがなじんできているようで、3バーディー、1ボギー。4日間で初めて60台をマークした。

 初出場のW杯。通常の大会とは違う重圧を感じていた。「チームの足を引っ張らないように、なるべくオーバーパーを打たないように精いっぱいだった」。それでも谷原と組んだ団体戦は3位になり「2人とも(スコアを)崩すことなく、やることをしっかりやった」と、日本代表としても胸を張れる結果を残した。

 28日開幕の次戦カシオ・ワールドオープン(Kochi黒潮CC)にはホストプロとして臨む。「優勝争いはもちろんしたいし、それ以上にゴルフ全体の手応えがある」。目標にしている日本シリーズ出場権獲得、そして今季初勝利に向けて大きな自信を携えて帰国する。

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2013年11月25日のニュース