桃子「悔しい」３位も涙のシード復帰「つらかった」

上田桃子は７番ティーショットを放つ

女子ゴルフツアー　大王製紙エリエール・レディース最終日

（11月25日 愛媛県松山市　エリエールゴルフクラブ松山＝６４４２ヤード、パー７２）
　涙のシード復帰だ。上田桃子（２７＝フリー）は「悔しいのが１００％」と２位からの逆転優勝を逃したことに悔しさを表しつつも、土壇場で逆転シードを果たしたことには、「今年は練習をたくさんした。ここしか（練習の成果を）使うところはないと思った」と声を詰まらせた。

　追い込まれてから底力を見せた。１６番は６Ｉで２０センチにつける圧巻のバーディー。このスーパーショットで、そこまでパープレーと伸ばしきれなかった苦しい流れを払しょくすると、１７番パー５も２オン２パットで、連続バーディーを奪った。７０で３位に踏みとどまり、賞金ランクは５５位から４７位へ浮上。３週間前に肋軟骨を骨折するアクシデントをはね返し、結果を残した。

　「朝は正直、食事が喉を通らなかった。気持ちをうまくコントロールすることを考えた」と追い詰められていた心境を明かした。日米いずれかで８年保持したシードを失うピンチを、これで乗り切った。米ツアーの最終予選会を受ける可能性はあるものの、来季は基本的には国内に専念。女王を獲った０７年の輝きを取り戻す。