森田9バーディー奪首 さくらと同組で爆発64

[ 2013年11月24日 05:30 ]

森田理香子は15番ホール、長いバーディーパットを沈めガッツポーズ

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディース第3日

(11月23日 愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6442ヤード、パー72)
 賞金女王争いで2位につける森田理香子(23=リコー)が、同首位の横峯さくら(27=エプソン)との同組対決に完勝し、通算12アンダーで5位から首位に浮上した。長いパットが次々と決まって2度の3連続を含む9バーディー、1ボギー。コースレコードを1打塗り替える64をマークした。68で回った横峯は森田と4打差の5位。森田が優勝し、横峯が4位以下なら、賞金レースは再び順位がひっくり返る。
【第3R成績】

 競う相手がいるから輝きも増す。森田の15番がその典型だ。横峯が20メートルのバーディーパットを沈めた後に、15メートルのスネークラインをねじ込んだ。瀬戸内海の島々が望めるホールで起きた超ロングパットのバーディー競演。大観衆が沸いたのは当然のことだった。

 「さくらさんのパットが入った時は凄いなあと思いました。(自分のパットは)うわーって感じ。たまには自分もやるなって」。15番だけでなくこの日はパットが絶好調。1番で6メートル、2番で8メートル、3番で3メートルを決める3連続バーディーで幕を開けた。

 ライバルとの同組に心が穏やかだったわけではない。「それは必ず意識します」と正直に打ち明ける。ただし、成長著しい京都生まれの23歳は、直接対決でプレーが乱れるほどヤワではなかった。「同組になるのは自分にも頑張れと言われていると思って」。ここ数試合ははじけきれないスコアが続いたが、女王レースの再逆転がかかった局面で、今季自己ベストでコースレコードの64を叩き出した。

 シーズン佳境に入り、仲間の大切さをあらためて感じている。服部、若林ら岡本綾子門下生は、それぞれ自分の似顔絵が入ったボールを使っている。ところが、森田だけはゴリラのイラスト。「ゴリラのように飛距離が出るから」という。こんなジョークのやりとりができる仲間と、連日のように夕食を共にする。「ゴルフを忘れられる」ことで、本業に集中できている。

 今季4勝目に王手をかけた最終日を、こう位置づけて戦う。「年1勝しかできなかった自分が今季は3勝。いろんな勝ち方を勉強して、また違ったプレッシャーの中でさせてもらえる」。タイトル争い終盤戦で1勝を挙げれば、それこそ女王の肩書にふさわしい優勝になる。

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2013年11月24日のニュース