稀勢の里 “お得意様”日馬富士撃破!逆転優勝に望み

[ 2013年11月23日 05:30 ]

日馬富士を寄り切る稀勢の里

大相撲九州場所13日目

(11月22日 福岡国際センター)
 逆転初優勝を狙う2敗の大関・稀勢の里が全勝の横綱・日馬富士を寄り切り、1敗に引きずり落とした。場所前はマイペースで調整した大関だが、これで日馬富士に5連勝。14日目に迎える全勝の横綱・白鵬戦に向けて弾みをつけた。優勝争いは白鵬を1敗の日馬富士、2敗の稀勢の里が追う展開となった。
【13日目取組結果】

 勝負事において自信という名の味方ほど心強いものはない。精神的に優位に立てているからこそ体も自然に反応する。先場所まで4連勝している横綱に対し、稀勢の里は左脇を固めて思い切り立って押し勝った。後ろに下がった日馬富士は、右の張り手で応戦しようとしたが空振り。そこをつけ込んだ大関は左を深く差して前に出た。相手の首投げ、小手投げをこらえながら、必死の形相で寄り切った。

 全勝横綱の一人を1敗に引きずり落とし、逆転優勝に望みをつなぎ「うまく取れた。冷静に」と納得の表情。大関以下が横綱に5連勝するのは、出島が曙に97年秋から99年名古屋まで勝ち続けて以来14年ぶりの偉業だが、本人は支度部屋で「たまたまっすよ」とサラリと言った。

 場所前に行われた関取衆が集う力士会の際、稀勢の里は日馬富士から出稽古に来るように頼み込まれた。だが、初日まで1週間を切って大関が選んだのは豪栄道のいる境川部屋。関脇と連続で21番取って10勝11敗と負け越したが、中身のある内容に「いい稽古になった」と手応えをつかんだ。その日以降も「番数より質を求める」と考えた末に日馬富士のラブコールを振り、部屋でマイペース調整に努めた。

 今場所から締め込みを変えた。親交のあるJRA調教師・小桧山悟氏から2年前の大関昇進時に贈呈されたもの。以前のものより明るいエンジ色で、7日目に観戦に訪れた小桧山氏も「いいように捉えれば締め込みは優勝した楽天カラーですからね」と恩返しを期待した。

 14日目は白鵬戦。北の湖理事長は「13勝なら優勝に準ずる」と言う。それは自分の力で両横綱とも1敗にすれば来場所は綱獲りになることを意味する。それを伝え聞いた大関は「一日一番やるだけだと思う」と静かに闘志を燃やした。

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