バッハ会長「竹田会長から最初の質問」「非常にデリケートな問題」

[ 2013年11月21日 05:30 ]

記者会見するIOCのトーマス・バッハ会長

野球・ソフト 東京五輪で復活光明

【バッハIOC会長に聞く】

 ――2020年東京五輪に何を期待するか。

 「五輪は開催国の文化や社会を反映するので、日本らしい大会を期待している。招致で見せたチームワークがあれば東京と日本は素晴らしい五輪を開催できるだろう」

 ――東日本大震災からの復興五輪は日本にどう寄与すると思うか。

 「スポーツは生活の一部に根付いており、震災から社会を復興する重要な役割がある。特に将来を担う若い人々に自信を与える。経済だけでなく、日本人の気持ちの回復を後押しするだろう」

 ――野球とソフトボールが実施される可能性は。

 「9月にブエノスアイレスで会長に選ばれた翌朝、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長から最初にされた質問だ。非常にデリケートな問題だが12月の理事会から検討していく。まだ可能性はある」

 ――どんな開会式を期待するか。

 「自分は演出家でないが、長野五輪での相撲の土俵入りは素晴らしかった。日本の歴史や文化を世界に発信し、素晴らしい式典にしてほしい」

 ◆トーマス・バッハ(Thomas・Bach)1953年12月29日生まれ、ドイツ出身の59歳。フェンシングのドイツ代表として76年モントリオール五輪で男子フルーレ団体金メダル。81年に選手委員会のメンバーとなり、91年からIOC委員。弁護士としての知識を生かし、IOCを実務面で支え、96年理事に初当選。副会長などを歴任し、02年から法務委員長。今年9月にロゲ前会長の後任として、金メダリスト初のIOC会長に選出された。

続きを表示

2013年11月21日のニュース