松山 顎の痛み悪化 闘志は衰えず「賞金王は意識してます」

[ 2013年11月21日 05:30 ]

右ほおが腫れ上がった状態でラウンドする松山

 男子ゴルフのダンロップ・フェニックスは21日、宮崎・フェニックスCC(7027ヤード、パー71)で開幕する。賞金ランク1位の松山英樹(21=東北福祉大)は20日はプロアマ戦で調整。体調は万全ではないものの、賞金王へ向け強い意欲をにじませた。

 前日は赤く腫れていた松山の右顎は一夜明けて悪化。おたふく風邪の症状のように患部は膨れ上がった。プレーの様子を見に来た関係者から声を掛けられると「スイングできないっす。顎が痛いっす」と痛々しい顔で訴えた。前半は1Wを使ったのは出だしの10番のみ。顎が痛むためコンパクトなスイングでプレーせざるを得なかった。

 ただ、そんなピンチにも闘志が衰えることはない。「賞金王は意識してます。早く決めたい。目標だったので達成したい気持ちが強い」と賞金王宣言も飛び出した。この試合に勝てば81年の倉本昌弘に並ぶ新人最多4勝。史上初のルーキー賞金王が決まる可能性もある。関係者によると、顎の痛みはこの日がピークで、その後は回復する見込み。4日間の戦いを制し、患部の腫れも引いた21歳が晴れやかな笑顔を見せるのが最高のシナリオだ。

 ▽賞金レースの行方 今大会を含めて残り3試合で、優勝賞金はいずれも4000万円となっている。賞金ランク1位の松山は現在、約1億5444万円を獲得。2位の金亨成は約9812万円で約5632万円の差がある。今週、松山が賞金王を決めるには8000万1円以上の差をつける必要があり、そのためには優勝が必要で、金亨成が3位(賞金1360万円)以下、もしくは2位でも3人(賞金1440万円)以上が並べば決まる。

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2013年11月21日のニュース