舛ノ山 右膝ケガ悪化で休場、5連勝発進も…「やばいっす」

[ 2013年11月20日 05:30 ]

徳勝龍(右)に寄り切りで敗れた舛ノ山

大相撲九州場所10日目

(11月19日 福岡国際センター)
 東前頭11枚目の舛ノ山が11日目から途中休場することが分かった。今場所に入って痛めた右膝のケガを10日目の徳勝龍戦で悪化させ、取組後に歩行すら困難な状況となったため。初日から5連勝を飾って好スタートを切ったが、終盤戦を前に思わぬアクシデントに見舞われてしまった。白鵬と日馬富士の両横綱は無敗をキープ。稀勢の里と鶴竜の2大関に加え、平幕の千代大龍が2敗で追う展開となった。
【10日目取組結果】

 角界随一の人気力士、舛ノ山が途中休場を強いられることになった。「きのう(9日目)から痛かった」という右膝をかばって徳勝龍戦に臨んだものの、力を出し切れずに完敗。立ち合いで左に動きながら必死にはたいて四つに組んだが、そこまでで精いっぱいだった。痛みに耐えきれずに寄り切られ、土俵上で苦悶(くもん)の表情。右足を引きずりながら花道を引き揚げ、支度部屋では「やばいっす。どうしよう。今までの中で一番やばい感じ」とうつむいた。

 帰り際には「とりあえず部屋に帰って様子を見ます」と明言を避けたものの、宿舎に戻ると歩行も困難な状況まで悪化。師匠の千賀ノ浦親方(元関脇・舛田山)は「右膝を痛めていた。歩くのも難しい状態なのであす(11日目)から休ませます」と途中休場させることを明かした。今場所の中盤から痛めていたもようで、20日午前中に病院で検査を受ける予定という。

 先場所は1年ぶりに勝ち越し、今場所も初日から5連勝を飾るなど、持ち前の気迫あふれる相撲が復活していた。相撲協会が実施する敢闘精神を評価するアンケートでは初日から5日連続で1位を獲得するなど人気ぶりを発揮。「まずは十両を意識しなくていいぐらいにまで番付を上げたい。そこから三役が見えてくると思う」と気合十分で場所を迎えていただけに、途中休場のショックは大きい。

 これまでにも両足首、左肩、腰などさまざまな箇所のケガを乗り越えてきた23歳。既に6勝をしているため幕内に残留することは濃厚だが、新たなケガとの闘いが始まることになってしまった。

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