羽生 世界王者に屈するも2位でGPファイナル進出

[ 2013年11月17日 05:30 ]

フランス杯で2位になった羽生のフリー演技

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦フランス杯最終日

(11月16日 フランス・パリ)
 男子フリーが行われ、羽生結弦(ゆづる、18=ANA)が168・22点をマーク。SP自己ベストの95・37点と合わせ合計を263・59点とし、2位に入った。GPシリーズ3勝目はならなかったが、GP上位6人が争うファイナル(12月5日開幕、福岡)への進出が決定。世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(22=カナダ)が、世界最高得点となる合計295・27点で優勝した。

 世界王者に屈しても、最低限の目標は達成した。10月のスケートカナダでは27・23点の大差で完敗した、チャンとの再戦。前日(15日)のSPを終えて3・15点差の2位につけていた羽生は、逆転でのGPシリーズ3勝目はならなかった。だが、世界選手権で銅メダルを獲得した2季前に滑った「ロミオとジュリエット」に乗って2位に入り、ファイナルの出場権を手に入れた。

 スケートカナダではチャンを意識しすぎて自滅したが、今大会は自分の世界に入り込んでいた。15日のSP。羽生の前に演技したチャンが、いきなり98・52点の世界最高得点をマーク。観客の反応からライバルの好発進を感じ取ったが、心はぶれなかった。演技を始める前、リンク上で目を閉じ、ブライアン・オーサー・コーチのアドバイスに意識を集中。95・37点の自己ベストを叩き出し、「久しぶりにSPをノーミスでできてうれしい」と笑みを浮かべていた。

 SPでは、ジャンプなどの技術面以上に、表現力を示す5項目の演技点で高評価を得たことが大きかった。チャンに完敗したスケートカナダのように精彩を欠けば「今季の羽生はこんなものなんだと(ジャッジに)思われて演技点が伸びなくなる。それが一番怖かった」と言う。スケートカナダで40・71点だった演技点は、今大会では42・65点とアップ。不安を払拭(しょく)し、「ホッとした」と本音もこぼした。

 GPシリーズ上位6選手が争うファイナルは、ソチ五輪に向けた絶好の前哨戦。日本人最上位メダリストになれば、代表入りに前進する。パリでつかんだ手応えが、夢舞台への道を切り開く。

 ▼羽生結弦 サルコーは不運としか言いようがない。でも、気持ちが落ち込むところで修正できた。しっかりとやり切れたことが収穫。(出だしの4回転でミスも持ちこたえ)

 ▼ソチ五輪への道 男女ともに日本の枠は3。最終選考会は、12月21日開幕の全日本選手権(埼玉)で、優勝者は代表に決定。2人目はGPファイナル日本人最上位メダリストと全日本の2、3位選手の中から選考。2人目の選考から漏れた選手と、世界ランク日本人上位3人、国際大会のベストスコア日本人上位3人の中から3人目の代表を選考する。

 ▽GPシリーズ 6大会行われ、選手は2大会にエントリー。各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点のポイントが与えられ、合計ポイント上位6選手がファイナル(12月5日開幕、福岡)に進出。昨季のファイナル進出ラインは男子が24点、女子が22点だった。

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