邦人女性が聖火リレー 極東ウラジオストク

[ 2013年11月16日 11:54 ]

ロシア・ウラジオストクを、ソチ冬季五輪の聖火リレーで走る白浜千寿子さん

 来年2月7日に開幕するソチ冬季五輪の聖火がロシア極東沿海地方の中心都市ウラジオストクに到着し、西シベリア在住の白浜千寿子さん(45)=長野県出身=が16日、聖火リレーの一環として市内中心部の通りを走った。

 白浜さんは観光スポットとなっている海沿いの通りを約200メートル走り、在留邦人から「白浜さん」の声が飛ぶと、笑顔を見せた。後続走者に聖火を無事に引き継いだ白浜さんは「トーチは少し重かったが、何とか走ることができました。私が走ることで日ロ関係がもっと発展していってくれればいいと思います」と語った。

 白浜さんは日ロ交流促進などを目的とするウラジオストクの日本センターに1998~2001年に勤務。「日本に学びたいというロシア人が多く、その吸収ぶりに驚いた」と当時の経験を聖火ランナーになるための応募書類につづった。

 白浜さんはリレーに先立ち「自分の日ロ関係への関わりの原点がウラジオストク。そこで走ることができ、感慨深い」と語った。

 6万5千キロに及ぶロシア国内の聖火リレーは、10月6日にモスクワ中心部の赤の広場でプーチン大統領がスタートを宣言。今月15日、サハリン州ユジノサハリンスクから特別機でウラジオストクに到着した。

 聖火は北極点にも到達し、世界最深のバイカル湖の湖底にも運ぶ。開会式では、若田光一さんが乗った宇宙船ソユーズで宇宙に運んだ聖火トーチで聖火台に点火する。(共同)

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2013年11月16日のニュース