遼 池ポチャ2発も6位キープ「ここからが勝負」

[ 2013年11月16日 05:30 ]

18番、ウオーターショットを放つ石川

男子ゴルフツアー スポニチ後援三井住友VISA太平洋マスターズ第2日

(11月15日 静岡県御殿場市 太平洋クラブ御殿場コース=7246ヤード、パー72)
 石川遼(22=CASIO)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り通算7アンダー、137で6位をキープした。2度も池に入れた18番でのダブルボギーが響き首位との差は4打に広がったが、巻き返しに自信を示した。30位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで68をマーク。通算5アンダーで12位に浮上した。小田孔明(35=フリー)が通算11アンダーで単独首位に立った。
【第2R成績】

 最後に欲が出た。4つ伸ばし迎えた18番パー5。石川はフェアウエーから215ヤードの2打目を3Iでグリーン右手前の池へ打ち込んだ。打ち直しの4打目は残り88ヤードからSWでピン奥に着弾させたが、傾斜を転がり再び池。5打目のウオーターショットも出すだけで、痛恨のダブルボギーで終えた。

 「最後は残念。(2打目は)普通に打って奥でもいいのに(右に曲がる)フェードをかければぴったりじゃないか、と細工してしまった」。6位をキープしたものの、首位との差は4打に開き「マネジメントミス。忘れるより次に同じミスをしないよう生かすことが大事」と反省。「ここからが勝負」と切り替えた。

 順調な滑り出しだった。1番で5メートルを沈めてバーディーが先行。4番パー3はピンそば1メートルにつけて歓声を浴びた。6番でもスコアを伸ばした後、8番でボギーを叩いたが、9番パー4は4メートルを読み切りバーディーを奪い返した。雨を含んだフェアウエーでランが出にくかったが、同組の川村らを15ヤード以上置き去りにするドライバーショットでアドバンテージを稼ぎ、パットも「ほぼ完璧」と好調だった。

 好敵手も石川の優勝を予言する。同組で回った金庚泰は「(石川が優勝に)一番近い」と太鼓判を押した。10年に石川を振り切り賞金王に輝いた金庚泰は自身は47位と苦戦する一方で、昨年12月の日本シリーズ以来、約1年ぶりに見た石川を「前は高い球しか打てなかったけど低い球がうまくなった」と称賛。ピンチでは無理せずパーを拾うマネジメントの成長も認めつつ、バンカーからの2打目を1メートルにつけてバーディーを奪った14番のように勝負どころでは攻撃的なゴルフを見せる姿にうなった。

 石川は会見を終えると、雨の中でパッティング練習を繰り返し、その後は誰もいない練習場で打ち込んだ。連覇を狙う22歳は「あしたはムービングデー。追い上げたい」と勝利への執念をにじませた。

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2013年11月16日のニュース