松山 たけしから3つの金言にキリリ「やっぱり頑張らないと」

[ 2013年11月14日 06:00 ]

プロアマ戦で笑顔を見せる(左から)中山エミリ、松山、「炎」ポーズのゴルゴ松本とビートたけし、石田純一

 男子ゴルフのスポニチ後援三井住友VISA太平洋マスターズは14日、静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コースで開幕する。13日にはプロアマ戦が行われ、松山英樹(21=東北福祉大)は同組で回ったタレントのビートたけし(66)から金言を授かった。連覇を狙う石川遼(22=CASIO)は4日間の目標スコアを通算16アンダーに設定した。

 大爆笑のラウンドだった。松山はたけしのほか俳優の石田純一(59)、お笑い芸人のゴルゴ松本(46)と同組だった。たけしとゴルゴがボケまくり、コース上ではいつもクールな松山も笑いが絶えなかった。

 18ホールを回るのに6時間半かかったが「楽しかった」と白い歯を見せた。リラックスできただけではない。大きな収穫もあった。北野武として映画監督で世界的な成功を収めたたけしから3つのアドバイスをもらったのだ。松山は「やっぱり頑張らないといけないのは一緒なんだなと(教わった)。聞いても、そういう考え方が返ってきたので良かった」とだけ話したが、たけしが詳細を明かした。

 (1)世界で勝負しろ たけしは「映画も日本で当たることより、外国の市場で買ってくれることを考えないと駄目」と映画界の例を挙げて「野球でもメジャーに行かないと。松山くんも本場で勝負しないと。米国でやらないとね」と語った。松山は既に米ツアーに参戦しているが、海外に長く腰を据えて戦う重要性を説いた。

 (2)結果が出なくとも努力しろ きっかけは「どんな時に映画のアイデアが浮かぶのか」という質問。たけしは「映画のシーンとか、どんなに考えてもすぐに浮かぶものではない。逆に食事の時にパッと浮かんだりする」と答えた上で「ゴルフの練習も同じだろ。毎日練習してもすぐに結果が出るわけじゃない。結果を求めず努力を続けることだ」と説いた。

 (3)賭け事はやるな 「賭け事はやらないんですよね」と聞いた松山にたけしは「麻雀で欲しい牌を引いたらツキを一つ使う。仕事の運をばくちで使ったらもったいない」と仕事で使えるよう運を大事に取っておくことを勧め「もし麻雀をやるなら最初から負けることだ」と付け加えた。

 背中痛は癒えたが、ゴルフは本調子ではない。それでも巨匠に刺激を受けた松山は「高望みはできない。ただ出るからにはいいスコアで回りたい。気持ちを切らさず頑張る」と前向きな言葉を口にした。

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