女子団体追い抜きで日本新銀!今大会日本勢初の表彰台

[ 2013年11月12日 06:00 ]

女子団体追い抜き 2位の(手前から)高木菜、田畑、菊池

スピードスケートW杯第1戦最終日

(11月10日 カルガリー)
 女子団体追い抜きで高木菜那(21=日本電産サンキョー)田畑真紀(39=ダイチ)菊池彩花(26=富士急)が組んだ日本は2分58秒53の日本新記録をマークし、2分57秒82で優勝したオランダに0秒71差の2位に入った。銀メダルを獲得した10年バンクーバー五輪の再現へ、上々の第一歩となった。男子500メートルで加藤条治(28=日本電産サンキョー)は34秒61で7位に終わった。女子1000メートルで小平奈緒(27=相沢病院)は1分15秒04の11位だった。

 今大会日本勢初の表彰台で、3人がつないだ手を高々と掲げた。女子団体追い抜きの日本はきれいに足並みをそろえて日本新記録の快走。五輪2大会連続のメダルに向け好発進し、最年少21歳の高木菜は「うれしい結果になった」と口元を緩めた。

 最初の1周で高木菜が先頭に立ってリズムをつくり、経験豊富な田畑、菊池とスムーズな先頭交代でつないだ。大きくラップタイムを落とす周回はなく、田畑は「落ち着いて滑れたし、いい感じでゴールできた」とうなずいた。

 個々の力量とともに、戦略やチームワークも鍵となる種目。日本は昨季途中から団体追い抜きに特化した合宿を、夏場の陸上トレーニングを含めて実施し、重点強化してきた。隊列が乱れる国も目立った中で一丸となった滑りを見せ、菊池は「練習してきた成果を出せた」と胸を張った。

 4年前もカルガリーでのW杯で日本記録を更新して2位に入り、シーズン後半の五輪銀メダルにつなげた。羽田コーチは「夏からやってきたので不安はなかった。あと1・5秒は伸ばせる」と自信をのぞかせた。

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