真央 練習でも完全燃焼、有終金メダルへ追い込む

[ 2013年11月11日 06:00 ]

声援にこたえる(左から)高橋、浅田

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯最終日

(11月10日 東京・国立代々木競技場)
 毎日が本番だ。207・59点の自己ベストで女子を制した浅田真央(23=中京大)が優勝から一夜明け、取材に応じた。12月5日開幕のGPファイナル(福岡)に向け、全力を出し尽くして完全燃焼する練習にトライ。完璧な演技を見せるため、自らをハードに追い込む。浅田、高橋大輔(27=関大大学院)らはエキシビションに出演した。

 待ち受けるハードな日々を前にしても、表情には自信がみなぎっていた。9日のフリー後、浅田は佐藤信夫コーチ(71)から、「これからは一回の練習で100%の力を出し尽くして、次の練習ができないくらいやろう」と言われた。今後は毎日が実戦モードに突入するが、「試合での一発が大事なので、練習でやっていけばできる」と余裕の笑みだ。

 プログラムの通し練習は普段から行っているが、佐藤コーチが求めるのは試合同様の完全燃焼。「そういう練習はしたことがある。いつかは覚えていないけど…」と浅田が言うように、数年ぶりの猛練習になる。昨季のファイナルでは腰痛を発症し、「疲労で限界を感じる時もある。年を取ったなぁ」とこぼした。今季は好スタートを切っただけに、故障を防ぐことが重要になる。

 浅田は早ければファイナルのフリーで2度のトリプルアクセル挑戦を目指しているが、「偏ったことをすると故障する」という佐藤コーチの方針で大技に特化した練習はしない。今は腰痛の不安もなく大技も好調。「アクセル2回が最高のレベル。できるんじゃないかな」。黄金のゴールに向かって、浅田のアタックは終わらない。

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