宮地真緒似の最小兵1メートル53中村が1差

[ 2013年11月9日 06:00 ]

1番、ティーショットを終え、笑顔を見せる中村香織

USLPGAツアー スポニチ主催2013ミズノクラシック~伊勢志摩~第1日

(11月8日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 身長差をはね返した。大会初出場の中村は、同組で1メートル70のL・ライト、1メートル65のアーンストに飛距離で置かれて常にセカンドオナー。さらに、スタート前は国際的な雰囲気に「日本語が通じないし、トラブルがあったらどうしよう」と戸惑いながらも、2人よりスコアで勝った。「大きい2人より良かったから、ちょっとうれしい」。そう言って大会最小兵タイの1メートル53は、女優・宮地真緒似の表情を崩した。

 3アンダーを支えたのは小技だった。4つのバーディーは3~5メートルのチャンスを沈めたもの。ボギーは1つに抑え、上がりの17、18番はアプローチを1メートル以内に寄せてパーセーブした。先週の初日にぎっくり腰を発症した影響で、今週は「ショットは流す程度で、ショートゲームの練習しかしていない」という。ケガの功名か、小技だけに集中したことが2位発進につながった。

 近くて遠い、憧れの人へのメッセージになった。昨年から岡本綾子が率いる「ふにゃーず」の一員。岡本の愛称をもじったソフトボールチームは女子プロで構成され、年に1回、紅白戦を開催している。小学校高学年で器械体操のジュニア強化指定選手に選ばれたアスリート肌は「今年が初出場です」とシーズンオフを楽しみにしている。

 “ふにゃーずメンバー”になり、今年は岡本門下生と一緒に行動している。だが、指導は受けていない。この現状にもどかしさを感じている。「いつも後ろで眺めていて、たまにアドバイスをもらえればラッキーという感じ。岡本さんの目に留まるとうれしい」。今大会のテレビ解説は岡本綾子。AKB48で言うところの、研究生から選抜メンバー入りを目指し、アピールを続ける。

 ◆中村 香織(なかむら・かおり)1986年(昭61)10月1日、京都市生まれの27歳。幼稚園で器械体操を始め、小学校高学年でアテネ五輪のジュニア強化指定選手として、ナショナルチーム入り。腰を痛めて競技を断念。12歳からゴルフを始める。平安女学院3年で関西ジュニア優勝。立命大在学中に予選会を受験。07年にプロテスト合格。今季はトップ10に5回入り、賞金ランクは40位。1メートル53、50キロ。

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2013年11月9日のニュース