暴力団とゴルフ…PGA元副会長、元理事を退会処分

[ 2013年10月29日 06:00 ]

 日本プロゴルフ協会(PGA)は28日、都内で理事会を開き、暴力団関係者との交際があった前田新作元副会長(61)、阪東忠義元理事(67)を退会処分とすることを決めた。除名に次ぐ厳罰でPGAが認めるプロとしてレッスンなどの活動ができない。

 前田氏と阪東氏は、指定暴力団道仁会(福岡県久留米市)会長の小林哲治被告(詐欺罪で公判中)と6月に熊本県内でゴルフをしたことが分かっていた。その後の調査で3月に佐賀県内で他のPGA関係者4人と若手プロ3人を伴い同被告と会食、4月にも福岡県内で同被告とラウンドしたことが新たに判明した。

 阪東氏は既に6月のラウンドの件で8カ月の会員資格停止処分を受けているが、聴取にはそれ以外の交際はないと虚偽の証言をしていた。前田氏は、阪東氏の処分を決めた9月の理事会で自身の交際を申告しなかった。PGAはこうした経緯から、ともに退会処分が相当と判断。会食に同席した若手プロらは同被告を暴力団関係者と知らなかったため処分しなかった。

 執行部の進退については総辞職による再選挙の実施が困難なことから、12月か来年1月に会員による信任投票を行う。また(1)自主申告の推奨(2)特別聞き取り調査委員会の設置(3)PGA顧問弁護士を内部通報制度の窓口とする――などの再発防止策を決めた。森静雄会長は「辞任も考えたが今回は出直しを図る」と会長職にとどまる意向を示した。

続きを表示

2013年10月29日のニュース