しまだ大井川マラソン 男子・高橋、女子・村松が初V

[ 2013年10月28日 06:00 ]

男子優勝の高橋(左)と女子優勝の村松

 「第5回しまだ大井川マラソンinリバティ」は27日、静岡県島田市の同市役所前をスタートし、大井川沿いのマラソン専用コース“リバティ”を通り、同市陸上競技場をゴールとする42・195キロに過去最多の9287人がエントリーして行われた。台風一過の青空の下、男子は高橋謙介(35)が2時間21分15秒、女子は村松夏子(37)が2時間55分9秒で、それぞれ初優勝を飾った。また、00年シドニー五輪女子マラソン代表の市橋有里さん(35)がゲスト参加し、大会を盛り上げた。

 ガッツポーズしながらのフィニッシュだ。2位に4分近い差をつけて初優勝を飾った男子・高橋は「暑さもあったが(オープン参加の)スズキの選手が引っ張ってくれた」と笑顔で42・195キロを振り返った。兵庫・報徳学園高、順大、トヨタ自動車と歩んできたエリートランナー。報徳学園では全国高校駅伝で優勝、順大時代には箱根駅伝も制した。輝かしい実績を誇り、11年まで実業団でも活躍。現在はトヨタ自動車の社員として、時間を見つけて練習する35歳は「凄く沿道から応援していただいた」とうれしそうに笑った。 

 ≪女子・村松は3度目の正直V≫村松が3度目の挑戦で壁を突き破った。第1回大会2位、第4回大会4位。3度目のレースで歓喜のゴールテープを切り「体調が良くなかったのでどうかなと思ったが、走りだしたら“勝ちたい”という気持ちが強くなった」と汗を拭った。強い日差しの中で気温は21度まで上昇した。それでも、スタート直後から男子ランナーに交じって好走した。静岡・富士高からスズキ、沖電気と実業団で活躍。現在は熱海のはり・灸(きゅう)専門学校に勤務しながら走り続ける村松は、メダルやトロフィーを手にし最高の笑顔を浮かべた。
 
 ≪市橋さんも参加≫07年に現役引退した市橋さんは、当時と変わらぬ腰高で軽やかなランニングフォームを披露した。26日は前夜祭に当たる「交流会」に出席し「皆さんにお会いできてうれしく思います」とスピーチ。この日はスターターとして登壇し、ランナーを鼓舞した。全員がスタートした後には自らも積極的に走り、市民と触れ合った。今後については「20年東京五輪が決まり、7年後に自分が何をできるか考えている」と語った。 

 ▽男子 (1)高橋謙介2時間21分15秒(2)藤永宏基2時間25分1秒(3)森貴樹2時間25分29秒(4)山内英昭2時間28分6秒(5)高田大介2時間33分22秒
 ▽女子 (1)村松夏子2時間55分9秒(2)藤沢舞2時間56分32秒(3)平野真里2時間57分50秒(4)加藤奈津季3時間4分18秒(5)増田頼子3時間4分50秒

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2013年10月28日のニュース