岡崎 6度目五輪崖っ縁…代表選考会での一発逆転に懸ける

[ 2013年10月27日 06:00 ]

女子500メートルで6位に終わった岡崎朋美

スピードスケート全日本距離別選手権第2日

(10月26日 長野市・エムウェーブ)
 女子500メートルは岡崎朋美(42=富士急)が合計1分18秒65で6位に終わり、6度目の五輪出場へ崖っ縁に立たされた。5枠のW杯日本代表入りは絶望的で、この種目最大4枠のソチ五輪出場権獲得も極めて厳しい状況だ。

 あと一歩が足りなかった。1回目は39秒28の6位。巻き返しを期した2回目、岡崎はアウトコースの最終カーブで外に大きく膨らんでしまった。「ヤバイと思ったけど修正できなかった」。武器としてきたスタートからの加速がいまひとつで、目標の38秒台に届かず39秒37でゴール。合計1分18秒65は、5位の清水に0秒03差の6位だった。「W杯の5枠に入れなかった。100メートルのタイムが出ていないし、最後も体が浮いた。また一からやり直します」

 母として五輪を目指して3年目。1週前の記録会では40秒03、39秒76と低調だったが、開幕戦にきっちり合わせ、五輪派遣標準記録の39秒50をクリアした。

 同種目で日本が獲得できる五輪出場枠は最大で4。ソチへの道は12月の代表選考競技会での一発逆転しかない。レース後、観客席から2歳の杏珠(あんじゅ)ちゃんが「ママ~」と呼びかけ手を振って応えた。「これ(12月)が最後という気持ちで臨みたい」。愛娘の応援を力に“ママアスリート”はラストチャンスに懸ける。

 ▽ソチ五輪への道 全日本距離別選手権でW杯前半戦の遠征メンバー5人を選出。W杯の成績で五輪出場枠(女子500メートルは4枠が有力)の半数を選考する。12月27日開幕の五輪代表選考会(長野)で最終決定。今回から日本連盟独自の五輪派遣標準記録を初めて設定。女子500メートルは39秒50。

 【女子500メートル】(1)小平奈緒1分15秒91=大会新((1)37秒93(2)37秒98)(2)神谷衣理那(毎日元気)1分16秒76((1)38秒44(2)38秒32)(3)辻麻希(関西病院)1分17秒20((1)38秒66(2)38秒54)(4)住吉都(ローソン)1分17秒54((1)38秒79(2)38秒75)(5)清水玲香(竹村製作所)1分18秒62((1)39秒22(2)39秒40)(6)岡崎朋美1分18秒65((1)39秒28(2)39秒37)

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2013年10月27日のニュース