真央 SP「ノクターン」手直し!情感込めた「初恋」に

[ 2013年10月25日 06:00 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦を制し、米国から帰国した浅田真央

 「初恋」がさらに甘く切なくなる。フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・スケートアメリカを制した浅田真央(23=中京大)が24日、ショートプログラム(SP)の手直しを終えて、カナダ・トロントから中部国際空港着の航空機で帰国した。SPの「ノクターン」は「初恋」がテーマだが、これまでよりも情感を込めたプログラムに進化。11月8日開幕のNHK杯(国立代々木競技場)では、新境地を見せる。

 スケートアメリカで自己4番目の73・18点と高評価を得たSPが、さらに進化する。浅田は大会後、SPの振り付けを手がけたローリー・ニコル氏の拠点・カナダのトロントに渡り、振り付けの手直しを行ってから帰国。「振り付けした時とは違った気持ちとか感情の入れ方を教えてもらった。スケートアメリカでやったものとは変わっている。今だったらレベルアップしたものを見せられる」と柔らかい笑みを浮かべ、収穫を口にした。

 今季のSP「ノクターン」は、「初恋」をテーマに据えている。手直しを終えた浅田は、「“初恋”をテーマにしていたけどそうではなくて、自分が悲しかったことを思い出したり、山があったり雪が降っていたり。(ニコル氏から)毎回同じことをやっていたら飽きてしまう、と言われた」と説明した。しかし、「初恋」から脱却したわけではない。関係者は「見上げるシーンとかで、雪山に2人でいるところとかを考えなさいということ」と補足。思いを寄せる人と自然に溶け込むことで、より感情を込めた表現が可能になる。

 スケートアメリカでは10年バンクーバー五輪でマークした自己ベスト205・50点に迫る、204・55点を叩き出した。「五輪に近づけたかな」。次戦のNHK杯に向けても、「手直ししたSPのいいところを見せられればいいし、フリーでも今目指しているレベルのものを試合で入れられるようにしたい」と気合を入れる。NHK杯後には、タチアナ・タラソワ氏が手がけたフリー「ピアノ協奏曲第2番」の振り付けの手直しにも着手。完璧なプログラムを手に、ソチ五輪の金メダルへ突っ走る。

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2013年10月25日のニュース