町田 ロシア杯へ“新兵器”導入「現状維持は退化」

[ 2013年10月23日 06:00 ]

大勢の報道陣に迎えられて帰国した町田樹

 フィギュアスケート男子でGPシリーズ開幕戦のスケートアメリカを制した町田樹(たつき、23=関大)が22日、関西空港着の航空機で帰国した。約1カ月後の第6戦ロシア杯(モスクワ)へ向けて“新兵器”4回転ルッツの導入を検討中。「現状維持は退化」と肝に銘じ、遅れてきた新星がソチ五輪への道を突き進む。

 到着ロビーで報道陣に囲まれた町田に凱旋ムードはなかった。激化する代表争いを見据え、神妙な面持ちで切り出した。

 「たった1回の成功で何のアドバンテージにもならない。ソチ五輪には(日本男子で)まだ一番遠い存在と思っています。現状維持は退化。ロシア杯には進化して臨みたい。ジャンプで難しい技を開発できれば」

 進化プランの大きな柱は新技4回転ルッツの導入だ。現在跳んでいる4回転ジャンプは、6種類のうち基準点が最も低いトーループのみ。アクセルに次いで2番目に基準点が高いルッツを習得できれば、得点力アップにつながる。「ケガのリスクも考え、パワーも補いながらやっていきたい」。来月22日開幕のロシア杯で表彰台に上がれば2季連続でファイナル進出が決定。そこで日本人最上位メダリストとなれば代表入りにグンと近づく。来週の西日本選手権(京都アクアアリーナ)への出場を予定しているものの、練習に多くの時間を充てられる1カ月間を有効活用する構えだ。

 練習拠点は大阪だが、小学4年から広島市で過ごし、現在も帰省先となっている。シーズン前には“芸能の神様”として知られる厳島神社(広島県廿日市市)への参拝を欠かさない。プロ野球でCSに進出した広島の活躍に触発されており、「広島の盛り上がりに加われてよかった」。今度は自らの活躍で愛着のある土地をさらに盛り上げる。

 ▽ジャンプの種類 6種類あり、踏み切りで前を向いているのが「アクセル」、それ以外は全て後ろ向き。トーを使うかどうかで分かれ、トーを使わず体を沈めてから右足で踏み切るのが「ループ」、左足内側のエッジで滑りながら足をハの字にして跳ぶのが「サルコー」。左足のトーを使い、右足外側のエッジに乗って踏み切るのが「トーループ」。左足の外側エッジに乗れば「ルッツ」、内側エッジなら「フリップ」になる。

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