早大 開幕4連勝も課題残す…青学大に苦戦

[ 2013年10月20日 06:00 ]

 対抗戦グループ3季ぶりの優勝を目指す早大は青学大を19―6と破って開幕4連勝。しかし、慶大から金星を挙げた青学大の低いタックルに苦しむなど、大学選手権4連覇中の帝京大に挑む次戦(11月3日、秩父宮)へ課題を残した。リーグ戦グループは中大が法大に19―15と競り勝って4戦全勝。東海大は拓大を36―22と下して1敗をキープした。

 2週間後に迫った帝京大戦へ、弾みをつけることはできなかった。後半5分、早大は右中間ゴール前スクラムを一気に押し込み19―3。だが、ここから突き放すどころか試合は再び膠着(こうちゃく)状態に陥った。プロップ垣永主将(4年)は「ノートライに抑えたのは評価できるが、あと1本決めていればゲームをつくれた」と悔やんだ。

 反則は青学大の3倍にあたる18個。スローフォワードなども含めて辛い判定が続いた。後藤監督は「あそこまでペナルティーで試合をぶつ切りにされると…」とやり切れない表情だったが、ミスでも流れを手放した。低く、激しいタックルに苦しめられたとはいえ、ボール保持者のプレーが雑で何度もターンオーバーをくらった。垣永主将は「自滅した」と肩を落とし、帝京大戦へ向けた修正点を問われた後藤監督は「1から10まで全部」と言い切った。

 光明は右手指の骨折で戦列を離れている正SO小倉(3年)が復帰できそうなこと。後藤監督は「帝京には間に合う」と明かし、垣永主将も「流れをつかみたいところでのゲームメークに、大いに期待している」と話した。

 ≪バックス転向の深津2トライ≫No・8からバックスに転向した早大のWTB深津健吾(3年)が2試合連続で2トライをマークした。前半28分にはタッチ際で一度つかまりながら相手を振り切り、左隅へ飛び込む逆転トライ。「大外で勝負して、タッチに出ずにそのままいけたのはよかった」と顔をほころばせた。ディフェンスは不慣れな部分があるものの、コンタクトの強さには自信あり。「帝京大と好勝負できるよう2週間しっかり練習したい」と意気込んでいた。

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2013年10月20日のニュース