中西“日本記録”で完全復活V ロンドン後引退も今春復帰

[ 2013年10月14日 06:00 ]

3回目、中西麻耶は5メートル18の大会新記録を出す

第13回全国障害者スポーツ大会

(10月13日 東京・味の素スタジアム)
 ロンドンパラリンピック代表の中西麻耶(28=大分県陸協)が佐藤を抑えて優勝した。跳ぶたびに距離を伸ばして3回目に5メートル18。「完全復活したところを見せたかった。いいジャンプができた」。国際協会の公認大会ではないために正式記録とはならないものの、日本新記録に相当する大ジャンプを見せた。

 ロンドン後に一度は引退したが今春に現役復帰した。そこからは国内の健常者の大会にも出始め「県大会から国体代表、あわよくば五輪にも」と大きな夢を抱いている。義足ランナーとして初めて五輪に出場したオスカー・ピストリウス(南アフリカ)からも「自分が正しいと思うことなら、周りの言葉を気にする必要はない」と助言されたという。

 資金不足で世界選手権の出場を見送ったり、昨年のロンドン大会にはセミヌードのカレンダーを発売して資金を捻出。復帰後も朝から深夜までバイトを掛け持ちするなど苦労は絶えない。それでも「障害者スポーツではなく、スポーツとして認めてほしい」という佐藤と同じ思いを共有しながら競技に打ち込んでいる。

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