“ビリケン”藤本通算2勝目 逃げ切り通算24アンダー

[ 2013年10月14日 06:00 ]

今季初勝利を挙げ笑顔の藤本佳則

男子ゴルフツアートーシン・トーナメント最終日

(10月13日 岐阜県加茂郡富加町 トーシンGCセントラルC=7008ヤード、パー72)
 “ビリケン”こと藤本佳則(23=フリー)が通算2勝目を挙げた。2打差の首位で出て、7バーディー、2ボギーの67をマーク。通算24アンダーの264で逃げ切り、昨年の日本ツアー選手権以来となる優勝を飾った。逆転を狙った小田孔明(35=フリー)は4打差の2位に終わった。

 2位の小田に4打差をつけ「ボギーでも勝てる」と臨んだ最終18番。5メートルの下りのフックラインを決めてバーディーで締めると、両手を高々と上げて、顔をくしゃくしゃにして笑った。「やっと勝てた。去年の前半ですぐ勝ってから長かった」。プロ5戦目だった昨年6月の日本ツアー選手権で優勝を飾って以来、1年4カ月ぶりの歓喜に浸った。

 前半の8試合で3度の予選落ちと不調が続き、試合のない夏場に飛距離を出すために右に切れるフェードの持ち球を、真っすぐの軌道に変えるスイングに改造した。9番のティーショットのように左へ曲がることは増えたが「左に行くことが許せるようになった。ミスのOKの範囲が広がった」という。精神面にも好影響を与え、勝負どころの17番は1・5メートルを沈めて勝利を決定づけた。

 東北福祉大の2学年後輩の松山は今月から米ツアーに本格挑戦。「誰かの活躍が刺激になるとか特にない」と話すが、燃えないわけがない。23歳は「(年間)2、3勝していかないと日本を背負う選手になれない」と言い放った。

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2013年10月14日のニュース